こんにちは。カスタマーサクセス部の鈴木です。
ついに5Gがやってきました!
先日、KDDI株式会社様のセミナー「5G・IoTによるデジタルトランスフォーメーションの加速」に参加してきました。その内容を少しご紹介したいと思います。
セミナー内容のご紹介に先立って、わかっているようで説明の難しい用語、デジタルトランスフォーメーション(DX)についてもおさらいしておきましょう。
DXとは、「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」だそうです。
(経済産業省が2018年12月にまとめた「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)より)
何やら長ったらしいですが、「デジタル技術を活用して人々の生活をより良く変革すること」だと考えておけばよいのではないでしょうか。
それでは、セミナー内容をご紹介します。
まず、5GのGの意味から。
「G」はGeneration(世代)の頭文字の「G」です。通信企画の世代として、5世代目ということですね。
こういった新しい通信規格は、約10年ごとに定義されるそうです。
ちなみに、5Gに関しては日本は完全に出遅れたということがあるようで、次の6Gの主導権争いに対しては、早くも政府が有識者会議を催すなど意気込んでいるようです。
5Gには3つの特長があります
- 高速大容量
- 大量接続
- 低遅延
これらの特徴は、DXの実現にどのように寄与するのでしょうか?
セミナーでは、次のような展開が紹介されていました。
- 高解像度画像のAI分析
- xR(AR/MR/VR)を活用した作業支援(※)
これを聞いたとき、最初は「え、これは5Gと関係あるのかな?今でもできるんじゃない?」と疑問に思いましたが、続くソリューション利用のシーンの説明で腑に落ちました。
高解像度画像のAI分析は5Gでどう変わるか
たとえば、万引常習犯など望ましくない人物の入店を早く察知するために、コンビニの防犯カメラ画像からリアルタイムに人物判定を行いたいとします。
現在は、各店舗に機器を設置し高解像度画像のAI処理をおこなう必要があります。これは高コストのため実現が困難です。
これが、5Gの高速大容量通信になると、撮った画像をそのままサーバへ送って画像処理をしても遅延なく判定ができることが期待できます。こうなれば、店舗設置の機器関連費用が丸々浮くため現実的なソリューションになり得ます。
xR(AR/MR/VR)を活用した作業支援は5Gでどう変わるか
医師の少ない地方では、医師が直接医療行為を行うことが困難なため、手術なども含めて遠隔医療のニーズがあります。
手術など繊細で重要な利用シーンにおいては、遅延なく大量の情報通信ができる必要があります。高速大容量、低遅延の5Gになると、次のような処理が可能になります。
医師側:
遠隔から患部の映像と施術のアシストをするためのCGを複合したMR画像(Mixed Reality「複合現実」)を見ながら、医師が手もとのロボットアームを動かし処置します。
患者側:
遠隔地のロボットアームが、医師の処理同様の動作を再現し、手術などの繊細な動きを実現します。
凄い未来ですね!
5Gこぼれ話
セミナーで興味深かったこととしては、5Gは28Ghzミリ波周波数帯を使っていて、指向性が高く100mくらいしか飛ばないそうです。100mとはかなり短い! 基地局数がどういうことになるのかな?ということが気になります。
いつから5Gが使えるようになるのか? ということも気になるポイントですが、2020年後半くらいから徐々に利用できるエリアが広がるようです。また、4Gから5Gにいきなり切り替わるわけではなく、4Gと5Gのハイブリッドとなるとのことでした。
ところで、弊社レトリバは、自然言語処理・AIで大量のテキストデータを活用する製品群を提案しています。
5G時代が本格的に到来すれば、テレビ会議などがさらに普及して、音声認識や、テキスト化したデータの賢い検索、分析、要約などの需要も増えそうで、気合が入ります。5Gが活用されてゆくのがとても楽しみです。
レトリバでは共に成長できるメンバーを募集しています!
「一緒に働いてみたい!」と思った方はこちらをご覧ください!