AI白書2020から読み解く 今後のAI製品に求められることとは?前編

こんにちは。レトリバ 営業担当の水田です。

 

新型コロナウイルス感染症の流行により、リモートワークやWeb会議、オンライン飲み会が急速に広がっています。そこで私達の暮らしやビジネスをより良く変えるためのデジタルトランスフォーメーション(DX)がより一層注目を集めています。
 
DXの推進には既存のIT技術だけでなく、人工知能(AI)やIoTなどの新しい技術の導入が肝要なので、AI技術への期待も高まっています。
しかしながら、「AI 白書 2020」で実施した利用動向調査※1では、 ユーザー企業 525 社中、「AIを実導入している」企業は4.2%、「現在実証実験(PoC)を行っている」企業は4.8%にとどまっています。
今回はユーザ企業が感じている「AI導入を検討するに当たっての課題」、「AIに対する懸念点」について、次回はレトリバがどのように対応しているのかをご説明したいと思います。
※1出所:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)「AI 白書 2020」。対象業種はプロセス製造業、加工組立製造業、サービス業、流通業、金融業。

ユーザ企業が感じる「導入を検討するに当たっての課題」と「AIに対する懸念点」

まずは「導入を検討するに当たっての課題」について見てみましょう。

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近年は「トランセンデンス」「PSYCHO-PASS」「AI崩壊」など、AIをテーマにした国内外の映画やアニメが増えてきたおかげか、TOP1,2の「自社内にAIについての理解が不足している」「導入効果が得られるかが不安である」が前年比と比べ、10ポイント以上減っているのがわかります。
しかしながら、「導入費用が高い」に関しては前年とほぼ同等のポイントになってます。
 
「AI導入予算の規模」に関するアンケート(下図)ではAIを「検討中/関心あり」の企業では予算を「100万~500万円」の予算を用意している企業が多いことがわかりました。

 

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「導入を検討するに当たっての課題」「AI導入予算の規模」のアンケート結果から、
・お客様側の課題の上位2件が前回調査から今回調査で減少しているので徐々に解決されている。
・予算規模が100~500万円の企業が多いので、残っている企業には安価な製品が求められている。
ということが言えるかと思います。
 
AI製品のいち営業マンとしての実感でも、導入にハードルを感じているお客様が多いように思います。
価格以外の観点でも「PoC疲れ」という言葉を耳にする事が多くなってきました。
次に「AIに対する懸念点」を見てみましょう。

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TOP3を総括すると、「AIが出した結果の根拠がわからないから信頼性に欠けので、AIが処理した結果や案の活用に責任が持てない」ということだと思います。
 
難しい数学のテストで、計算式がないけど答えは満点の答案を渡されても本当にあっているの?って思ってしまいますよね。
いくら100%に近い精度が出せていても、なぜこの結果になったのか?という根拠が提示できない、提示できたとしてもエンジニア/研究者しかわからないようなデータしか出せないなど、根拠がブラックボックス化したAI製品は信用することができません。
 
「AIに対する懸念点」のアンケート結果から、一般の方でも扱えて簡単に理解できる根拠を示すことが、今後のAI製品に求められること読み取れます。
 

まとめ

AI白書2020のAI利用の実態調査では今後のAI製品に求められることは、
「安価(500万円以下)で導入しやすい」、「処理結果の根拠が一般の方でもわかるように示せる」この2点が必要だとうことがわかりました。
調査結果を踏まえて、弊社はどういった対応/AI製品を提供しているかを次回ご説明します。

「AI白書2020から読み解く 今後のAI製品に求められることとは?後編」も乞うご期待ください。