分析AI「YOSHINA」で縦割り110番のデータ分析をしてみました

こんにちは、河原@kawaiti です。

デジタル改革アイディアボックスに続いて、河野大臣が開設した行政改革目安箱(縦割り110番)に集まったご意見の分析も行いました。 (デジタル改革アイディアボックスの分析結果についてはこちら

縦割り110番は、河野大臣がご自身のHPに9/17に開設した、行政の縦割りの弊害について国民から意見を募るために設けられた窓口です。

開設して1日で4,000件ものご意見が集まり、翌日には受付を中止してしまうほど注目された取り組みです。

今回、レトリバの分析AI「YOSHINA」が縦割り110番に寄せられたご意見の分析にお役に立てると思い、ご支援を申し出ました。

その結果、開設初日の約4,000件のご意見に対して分析を行うことになりました。 (なお、縦割り110番に寄せられたご意見をどのように精査されているのかお伺いしたところ、休みを返上して目を通されたそうで、とても大変そうでした。ちなみに、過去レトリバでコールセンターへのお問い合わせの分析をした際、人手で問い合わせ内容を確認するのは、1日で100件〜200件が限界でした。)

ご支援の申し出をさせていただきにお伺いした際、その場でお借りしたデータを簡単に加工し、「YOSHINA」でデータ分析を行ってみました。 (ちなみに、初回のデータ分析にかかった時間はたった4分程度でした。) まずは話題別に50個のカテゴリに分割し、どのようなご意見があるのかを俯瞰的に確認しました。 この結果を基に、どのようなカテゴリにご意見を分けて分析するかを相談させていただき、最終的には以下のような30個のカテゴリに分割してご報告致しました。

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詳細内訳

11/13に河野大臣に直接分析結果をご報告させていただき、1位から15位までの個別政策についてのご意見の概要をご説明致しました。 河野大臣はとても興味深そうにプレゼンをお聞きになり、各ご意見の詳細について活発にご質問をいただきました。

縦割り110番に寄せられたご意見では、マイナンバーの活用方法についてのご意見、新型コロナ関連の施策についてのご意見、行政や自治体の証明書等の手続きについてのご意見、税金関連のご意見、学校教育についてのご意見が多いことが分かりました。 先日行ったデジタル改革アイディアボックスへのご意見でも、マイナンバーの活用方法についてのご意見や行政や自治体の証明書についてのご意見が多い傾向にあったため、改善を行う必要がある項目だと考えられるかと思います。

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なお、縦割り110番は内閣府の規制改革・行政改革ホットラインに移管され、ご意見の受付を再開していましたが、11/20に受付件数が7,000件を超え、担当部局が業務困難になることが予測されるたため、11/27で受付を一時停止することが発表されています。 規制改革・行政改革ホットラインでもデータ分析AIを活用したご支援ができればと考えております。

今回の縦割り110番で行ったようなアプローチは、官公庁・自治体はもちろん、企業においても役に立つと考えています。お問い合わせフォームやコールセンターに寄せられるお客様の声(ご意見)を分析し、製品やサービスの改善に活用することで、製品やサービスの競争力を上げることができるからです。 レトリバでは、データ分析AI「YOSHINA」を活用し、製品やサービスにお客様の声を取り入れた改善ができる仕組みをご提供したいと考えております。

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河野大臣と写真を撮らせていただきました。