こんにちは。レトリバ広報担当の市原です。
今回は分析AI「YOSHINA」による朝日新聞社様の新聞記事データの活用イメージをご紹介します。
朝日新聞社様との共同研究の中で、朝日新聞の記事データを1年分お借りし、YOSHINAで分析をしてみました。
そこから、YOSHINAに朝日新聞の記事データを登録し、過去の記事を分析・活用することにより、メディアの記者、編集者の方の新たな記事作成に役立たせることが出来ると考えました。
こちらは朝日新聞社様との共同研究結果です。
記事データの活用シーン設定
YOSHINA活用シーン
今回は、普段分析をされていない情報誌の記者の方を例にYOSHINAの活用シーンをご紹介します。
年末には、よく「2020年を振り返る」というような特集記事を様々なメディアでご覧になると思います。
記者が、今年は何があったか?を振り返り記事を書く際には、
自分が知らないことや思い出せないことは検索できない、大量の情報を読み返す時間もない、という課題があると考えられます。
YOSHINA活用フロー
レトリバは、下記のフローでYOSHINAを活用し、朝日新聞の記事を発掘・発見することで、分析スキルのない記者も自力で、時短で企画のネタを考えることに貢献できると考えました。
記事データをYOSHINAで うまく分析・分類できるか確認する
分析に使用したデータはこちらです。
全数分析で傾向をつかむ
全ての記事データを36分割すると、「コロナ」関連のカテゴリがいくつも出てきました。
(分析待ち時間:4.5時間 分析作業時間:10分)
カテゴリを「コロナ」に絞って傾向をつかむ
分類カテゴリ17のよくあるワードからは、コロナで五輪などのイベント中止の関連のワードを多く見つけました。改めて「コロナ」で深堀分析します。
(分析作業時間:10分)
カテゴリを「コロナ」に絞ってみると、
・店舗の休業
・サービスの休止
・景気・株価への影響
など、様々な「コロナ」関連カテゴリが並んでいました。
(分析待ち時間:6時間 分析作業時間:5分)
「コロナ」⇒「休」に絞る
「コロナ」の中から「休」にカテゴリを絞り文書プレビューを見ると、
・保育園が休園になり親が困って
・学校が休校になり子供は自宅で宿題を
・パチンコ屋に並ぶ人vs自粛警察がニュースに
・百貨店は軒並み臨時休業
など、今年あった出来事の記事が並んでいました。
(分析待ち時間:8分 分析作業時間:3分)
YOSHINAで今年起こった出来事をカテゴリ分類し、振り返りができました!
記事の発掘 ①コロナ⇒布マスクから連想してみた
今度はYOSHINAで、今年起こった出来事の記事データの発掘・発見をしていきます。
まずコロナ→布マスクから連想し発掘していきます。
「マスク」に絞る
「マスク」が含まれるデータ数が多いので絞り込みます。
連想「コロナ」⇒「マスク」⇒「布マスク」
「布マスク」と言えば【政府】【手作り】マスクあたりかな...と、また絞り込みます。
(分析待ち時間:11分 分析作業時間:3分)
布マスクから連想して記事を発掘する
(分析待ち時間:1分 分析作業時間:5分)
文書プレビューを見ると、安倍前首相の動画投稿についてのバズッた記事をみつけることができました。
また、カテゴリ分割数を変えて別の切り口で見てみると注目ワードに「コマノマスク」が出てきました。
(分析待ち時間:3分 分析作業時間:3分)
文書プレビューを見て、朝日新聞の記事を参照してみると将棋駒柄のマスクについての記事がありました。
これは知らなかった!という記事を発掘することができました。
記事の発見 ②コロナ⇒「アマビエ」の企画を探す
「コロナ」⇒「アマビエ」
注目ワード「アマビエ」で深掘分析をします。
(分析作業時間:3分)
アマビエ企画のネタ記事を見つける
(分析待ち時間:1分 分析作業時間:3分)
もっとも数の多い分類カテゴリ4から注目ワード「和菓子」に着目し、文書プレビューを見て朝日新聞の記事を参照してみると、コロナ封じを願う和菓子店の記事を見つけることができました。
同様に、分類カテゴリ12から注目ワード「ネコ」に着目し、文書プレビューを見て朝日新聞の記事を参照してみます。
(分析作業時間:3分)
猫寺として知られるお寺が猫モチーフのアマビエの御朱印を作った記事を見つけることができました。
YOSHINAで今年起こった出来事の記事データの発掘・発見をすることができました!
まとめ
普段分析をされていない記者がYOSHINAで過去の記事データを分析・活用することにより、今年起こった出来事をカテゴリ分類し、企画のネタを発掘することで新たな記事作成に役立てることが出来そうです。
また、YOSHINAの処理待ち時間を除けば1時間程度の実働時間で済み、時短にも繋がりそうです。
YOSHINAでは表計算ソフトでは困難なテキスト分析を時間をかけずに気軽に行うことが出来ます。社内共有データを登録し、複数人が各自のニーズ・タイミングでテキスト分析することも可能です。
ご紹介の内容・技術等にご興味をお持ちの場合はこちらからお問い合わせください。